2008/05/20(火)ズームレンズはメタボ
なぜこんな提案をするかというと、ズームレンズはメタボ予備軍のレンズだからです。メタボ?? 何故メタボリックなのかというと、自分が動こうとせずに、ズーミングして画角を決めているひとが多いからです。
単焦点レンズが主流の時代は、レンズを交換するか、それとも自分が動くかを考えてから写真を撮りました。ズームの普及で、人間ずいぶんズボラになりましたね。
広場に車が1台停まってる場面を想像してみてください。レンズは28-100mmのズームレンズです。
車が画面のちょうど半分になるように撮影します。まず28mmで撮影してみます。周りの風景も一緒に写っているはずです。
次に50mmで撮影します。車がちょうど半分になるところまでさがります。さらにもっとさがって、100mmでも撮影します。背景が狭くなりボケて写っているはずです。
28mm(広角)、50mm(標準)、100mm(望遠)と、焦点距離を変えて撮影した3枚の写真を並べて比べてみると、写っている車の大きさは同じですが、違いがよくわかります。
最も大きく異なるのは、背景の描写です。そのほかにも、よく見ると車の形も違います。大きさは同じように画面の1/2なのにね。同じ被写体でも、撮影距離とレンズの焦点距離が変わることで、まったく別の写真になるわけです。
この変化の楽しみをズームリングを回すことで放棄していたとは・・・ メタボリックの予防は、健康管理の問題だけではないようですね。