2008/11/01(土)インスタント写真の将来

 政党のパーティーや撮影会で活躍したインスタント写真ですが、その将来性はどうなんでしょう?
 撮ったその場でプリントが手に入るという魅力は、廃れることはないかもしれません。でも、世の中はデジタル写真全盛の時代です。

 写真を撮ったらプリントするのは銀塩時代の習慣です。デジタル時代の写真は必ずプリントするとは限りません。パソコン画面やテレビで見るだけで済ますひとは大勢います。

 ある意味で、リバーサル(スライド)フィルムと似ています。アメリカでは、普通の家庭にも映写スクリーンがあって、ホームパーティーでスライド上映して皆で楽しむ風習が残っています。
 スクリーンが大型パネルテレビに替わっただけで、写真の楽しみ方に大きな変化はない…といえなくもありません。

 日本では、「こたつでアルバム」が昔からの習慣です。プリントでないと写真の実感が湧かない世代は多いと思いますが…
 「こたつでテレビ」も庶民の習慣だから、意外と抵抗がないかもしれませんね。

 プリントにしなくてもよいのなら、画像データを転送すれば写真を渡したのと同じことになります。
 ケータイなら撮ったその場で瞬時に画像を転送することができます。日本全国はおろか、世界中に送ることも可能な時代です。メール感覚で画像のやのとりができるというのは、便利ですね。

 こうしてみると、インスタント写真の需要は、徐々に少なくなっていくと考えるのが自然です。撮ったその場でプリントが必要なケースは限られますからね。
 どうやらインスタント写真の将来は、あまり明るくはなさそうです。
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