2011/05/16(月)ブライダル誌の宣伝効果

 大手のブライダル誌が市場を独占しているのは、他誌に比べて宣伝効果が高いからだと言われています。一応エリア別にはなっていますが、中の記事部分は全国共通のはずです。電車の車内吊り広告やテレビCMを流すなど、知名度を武器に、地方の結婚情報誌を駆逐してきました。

 ブライダル誌に広告を載せれば、確かに客数は増えるそうです。ただし、掲載料が高いので、アップ分が広告費に化けてしまうのが辛いんだとか・・・
 だったらもっと安い広告媒体にすればいいと思いますが、大手情報誌への掲載をやめるのは怖いと、誰もが口を揃えて言います。あれこれ経費を削った挙句、最後に残ったのが大手情報誌・・ということでしょうか?

 雑誌など紙媒体の宣伝効果は、このところ減少傾向にあります。替わって伸びているのが、インターネットを使った宣伝です。ブライダル誌の発行元でも、専用サイトを設けて Web 広告の取り込みを図っています。
 ネットでの宣伝は、いろんな方法があるから、雑誌みたいに独占というわけにはいきません。それでも掲載料は雑誌並みに高いと言います。要領を得ない企業もいるから、足元を見てるんでしょうね。

 リクルートが毎年出している「結婚トレンド調査」では、情報を得た媒体の質問項目に、「インターネット」が前回から加わりました。結果は、いきなり上位です。
 それまでは「結婚情報誌」がトップか上位でした。ブライダル誌の購読者を対象にしたアンケートだから当然の結果ですが、インターネットの影響力を隠し通せなくなったみたいです。

 それでも「パソコン」と「ケータイ」の2つに分けて、数値を分散させて低く見せるセコイ手を使っています。スマートフォンの普及で、分ける意味がなくなっていることくらい、知らない企業ではないはずですが・・・

2011/05/15(日)ブライダル誌の存在意義

 結婚を予定しているカップルが情報を入手する場合、よく利用されているのが結婚情報誌(ブライダル誌)です。電話帳みたいに部厚い雑誌が、400 円以下で売られています。

 紙媒体での宣伝効果が薄れてきたせいか、ドレスショップの広告が減りました。一応、取材した店舗紹介の体裁をとっていますが、実際には掲載料を徴収しているから、れっきとした広告です。
 文体や用語など細かい規定があって、広告主の思ったとおりには「記事」を載せてもらえないみたいですが・・・

 聞いた話では、有名ブライダル誌の掲載料は、べらぼうに高いんだそうです。1ページ1回 100 万円、年間契約で半額になったとしても、1年間で 600 万円ほど掛かる計算です。
 実際には、エリアや業種によって価格は異なるみたいです。関東版で式場・ホテルだと、もっと高いかもしれませんね。

 花嫁の味方みたいな顔をしてますが、高い掲載料が結婚費用を押し上げる一因だとしたら、ブライダル誌の存在意義はちょっと考えものですね。
 ブライダル誌が登場する前は、「女性○○」などの週刊誌に、年に2~3回、結婚の特集が載る程度でした。冠婚葬祭のマナーに関する記事が中心だったと思います。

 ブライダル誌には、月刊誌もあれば季刊誌もあります。月刊誌の場合、2~3ヵ月続けて購読する人が多いと言われています。特集記事の内容は、それを基準に順繰りになっているようです。
 これは出版関係者から聞いた話で、実際にどうかは知りません。個人的にはあまり興味がないし、何ヶ月も続けて購読するつもりはもちろんないし・・・
 ひょっとすると、連続して広告を取るためのセールストークかも?

2011/05/14(土)提携なしのドレスショップ

 ハコとの提携関係なしには成り立たないとされているブライダル衣装店ですが、どことも提携せずに営業を続けているドレスショップがあります。珍しいケースです。
 この春で5周年だそうです。提携なしでよくやってこられましたね。

 需要を獲得できる秘密は、リーズナブルなレンタル価格です。紹介手数料やリベートを払う先が全くないから、そのぶん安くレンタルできるのが強みです。提携店のざっと半額くらいでしょうか?
 リベート分を上乗せしていない代わりに、持込料の負担は一切していないそうです。原資がなければ当然でしょう。利用者にとっては、ハコに持込料を払ってもまだ安く済むのが魅力のようです。

 ハコが要求する持込料なるものは、理不尽な気がします。式場の衣裳室や提携先の衣装店を利用しないなら銭を払え!という論理は、利権の凝り固りでは?
 嫌なら裸で来い!と言っているのと同じですね。有利な立場を利用して契約を強要するのは、独占禁止法違反の疑いすらあります。

 とはいってもブライダル業界は、旅行業界と一緒で、利権とリベートで塗り固められた世界です。要求できそうなものは、一応なんでも言ってみるのが常套手段なんでしょう。
 衣装の持ち込み自体を禁止しているところはともかく、持込料は交渉次第・・というのが実状のようです。

 どことも提携しないドレスショップは、ハコからの客の紹介はゼロです。自分で集客しないといけません。初めのころはブライダル誌に広告を載せていたそうですが、途中からやめています。インターネットでの集客数が増えてきたからです。
 こういうスタイルのショップは、インターネットで宣伝したほうが効果的かもしれません。
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