2011/05/05(木)被災した写真や機材の修復
さらに一歩踏み込んだ救援活動をしているところがあります。社会貢献学会では、被災地から送られてきた写真の修復を無償で行なっています。
同学会「あなたの思い出まもり隊」事務局に、被災した写真を着払で送ると、3週間ほどで複製して返送してくれます。料金は無料です。
なぜそこまでするのか調べてみました。「東日本大震災により本部事務局(東北福祉大学)が被災しているため、現在、臨時事務局を神戸学院大学内に置いています」となっています。なるほどね。
このプロジェクトには、エプソンとアドビが協賛しています。1企業、1団体ではできないことでも、協力することで被災者の救援が可能になります。
これとは別に、1企業でできることで対応しているメーカーもあります。三脚の国内トップメーカー、ベルボンです。
自社製品で修理可能なものを通常の修理代の半額で受付けています。罹災証明(コピー可)の添付と送料が必要ですが、企業活動である以上はやむをえないでしょう。
送付先は山梨県北杜市にある修理部になっています。国内生産していたころの工場がまだ残っているんですね。昔、見学させてもらったことがあります。
カメラ・レンズ関係で、特別修理を受付けているメーカーはないみたいです。電子部品は水没したら修理不能だから当然ですが・・・
銀塩時代のカメラ・レンズには、代替分譲というシステムがありました。修理不能な機材を引き取って、同等の製品を特別価格で斡旋する制度です。やるとすれば、これでしょうね。
被災した販売店の在庫補償などは、個別に対応していると思います。企業規模に比べて一般への寄付金が少ないのは、こうした事情があるからかもしれません。
どんな形にせよ、被災地への支援は必須です。まずできる範囲のことから始め、それを継続することが大事だと思います。