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2011年05月13日の記事

2011/05/13(金)衣装店は火の車?

 ブライダル衣装のレンタルショップは、結婚式場やホテルなど、いわゆるハコとの提携関係なしには、成り立たない業種だと言われています。ハコからの紹介が売上の中心だからです。

 自分で集客しなくてもいい代わりに、紹介手数料(リベート)が発生します。昔は3割程度だったみたいですが、現在では4割5割が当たり前なんだとか・・・
 ブライダル衣装のレンタル料金が、異常に高いのは、これが原因のようです。売上の半分近くも持っていかれたのでは、まともな値段ではやっていけないでしょう。
 キャンペーンのたびに協賛金をせびられたり、イベントがあると出張展示を要求されたりするそうです。これも経営を圧迫します。

 それでも独占契約なら、そのハコの需要は総取りできますが、実際には何軒かと提携するのが一般的です。中には、5軒も 10 軒も衣装店と契約しているハコがあるそうです。これでは、いつお客が回ってくるのかわかりませんね。
 結婚適齢期の人口は減少傾向だし、挙式形態の多様化で、従来型の結婚式場を利用する人は減っています。だからリベート率を上げるのでしょうが、衣装店にとっては踏んだり蹴ったりです。

 以前パソコンの修復を頼まれたドレスショップの話では、提携している結婚式場が、立て続けに経営者が替わったそうです。どちらも大手業者に営業権を譲渡したとか・・・
 新しく入れ替わった業者には、そこと提携している衣装店があるから、ますます紹介件数が減ると嘆いてました。

 あるブライダル関係者の話では、経営に行き詰まった衣装店の営業権を大手のドレスメーカーが買収しているそうです。すでに全国で 100 軒を超えているとの情報もあります。
 ハコが疲弊すれば、下請の提携店も一蓮托生です。デフレによる値下げ圧力もあって、衣装店の経営状況は火の車みたいです。
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