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2011年08月21日の記事

2011/08/21(日)おまけのスポーツファインダー

 光学式ではなく、フレーム枠だけで写角を確認するタイプをスポーツファインダーと呼んでいます。二眼レフのピントフードに仕込まれていました。アクセサリーシューに取り付けて使うものもあります。

 レンズを使わない素通し式だから、当然ながら等倍で、ワイドレンズには向かない構造です。眼前にフレームがくる関係で、遠景を見ているときは枠がボケます。
 プレスタイプのフィールドカメラによく使われていました。航空機用の偵察カメラで、機関銃形のにも付いていましたね。

 手元にあるのは、プラスチック製のスポーツファインダーです。30 年ほど前に創刊されたカメラ雑誌「CAPA」のオマケです。創刊号も捨てずにとってあるはずです。
 前枠が 10cm ほどスライドできます。一番手前が 50mm で、内枠が 100mm の二重フレームになっています。先端まで移動すると 100mm と 200mm になります。

 あまり使い道がないから無事に残ったのかもしれません。もし使うとすれば 50mm ですが、実用するときは移動用のスライドベースが邪魔だから、きっと切断していたと思います。
 内枠に十字線が入っていたら、超望遠レンズのアタリ用に使えます。1000mm くらいになると、被写体を画面の中に入れるのが難しくなります。ライフル銃みたいに、鏡筒の先端に指標が付いた超望遠レンズがありました。

 大まかなフレーミングをするときには、スライドマウントの空枠が役に立ちます。自分の腕をいっぱい伸ばしたときの内枠が何ミリか覚えておくと、超望遠レンズの撮影時に何かと便利です。小さくて薄いからポケットに入れておけるし、値段は安いし・・・

 メガネをかけている人は、眼前にピタッと当てたときの画角も覚えておくといいでしょう。カメラを構えなくても大まかなフレーミングができます。心でシャッターを切ればフィルム代は掛かりません。(デジカメは関係ないか・・)
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