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2011年08月27日の記事

2011/08/27(土)ズームレンズ全盛時代

 CAPA 創刊2号の新製品紹介ページには、ニコンとトキナーから発売されたズームレンズが8本紹介されていました。30 年前といえば、交換レンズの主流が、単焦点からズームに移行していった時期です。

 時代を反映して、特集記事は「ズームのメカニズムとテクニック」です。トップページには、TAMRON アダプトールⅡ 80-200mm F3.8-4 のカットモデルが、見開きで載っています。マウント部分を交換することで、各社一眼レフに自動絞りで使えました。

 マウント交換式は、コムラー(三協光機)も出していましたが、この時点で既に姿を消しています。ズームレンズの設計に失敗したのが原因とも、労働争議で潰れたとも言われています。
 倒産する前は、レンズメーカーとしては国内で圧倒的なシェアを誇っていました。ブロニカ用中判レンズのほかに、大判レンズも出していました。テレコンバーターのことを「テレモア」(コムラーの商標)と言う人は、かなりの年配者ですね。フィルム感度が「アーサー」(ASA)だったりして・・・

 特集で紹介されている 114 本のズームレンズには、サードパーティーのものが数多く含まれています。いまでも健在のタムロン・トキナー・シグマのほかに、サン光機・オオサワ(大沢商会)が載っていました。
 別枠で、マキノン(マキナ光学)の 35-105mm F2.8 が、「国内では幻のズーム」として紹介されています。このレンズは輸出専用でした。

 トップマン(タカラ製作所)というのもあったはずですが、CAPA の特集には載っていませんでした。ほとんどが輸出用で、国内の販路が弱かったからでしょう。
 テフノン(小堀製作所)が登場するのは、この特集より少し後のようです。キヤノンに OEM 供給していたのを切られたのが、国内販売のきっかけだとか聞いた記憶があります。(詳細は不明)
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