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2011年09月01日の記事

2011/09/01(木)デジタルのソフト効果

 写真のデジタル化で、フィルターを使う頻度が少なくなりました。デジカメ自体にフィルター機能や、エフェクト効果が得られるモードが内蔵されている機種が増えました。

 色温度が設定できるカメラなら、色温度変換フィルターは不要です。フィルター操作よりも細かく設定できます。
 デジタル画像で、色を変えるフィルターは、ほとんど出番がなくなりました。画像処理ソフトで自由にいじれるからです。シャドー側だけマゼンタを抜く・・なんてことも可能です。

 これと同様に、ソフト効果も画像ソフトで出すことができます。普通に撮影された画像でも、ソフト効果を後から加えられるのが、デジタル加工の特徴です。
 とはいっても、画面全体を軟焦点にするのは芸のないやり方です。ハイライト部分だけを抜き取り、ソフト加工してから合成するなど、ある程度手の込んだ処理をしないと意味がないように思います。

 自由に加工できるのと、何度でもやり直しが利くのが、デジタル画像処理のいいところです。ただし、手間と時間が掛かります。
 撮影時にフィルターを装着するのと、どちらが手間か考えたら、フィルターを付け外しするほうが簡単で手っ取り早いですね。デジカメでの撮影でも、ソフトフィルターはバッグの中に入れておいたほうがよさそうです。

 人物のポートレート写真の場合は、フィルターの有る無しの両方とも撮っておくのがセオリーです。もし結果が気に入らないときに、フィルターの掛かった画像から加工するのは、自由度が低くなるからです。
 それでも光学的なフィルターワークは、デジタル加工では出せない(あるいは手間が掛かる)独特の効果が期待できます。何でも後から加工すればいいという考えは、デジタル写真の上手な使い方とは言えないでしょうね。
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