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2011年09月21日の記事

2011/09/21(水)高画素化でゴミ拾い?

 風景写真を楽しむ愛好家の中には、いまでも大判カメラで撮影している人がいます。一般的に大判といえば、シノゴ(4x5 インチ)かそれ以上のフォーマットを指します。バイテン(8x10 インチ)は、ベタ焼きが六つ切と同じ大きさです。

 135 やブローニーみたいに、一度にたくさん撮影できません。じっくり構えてフレーミングし、露出をきちんと測ってから撮影します。
 3段階露光ではなく、同じ露出で2カット撮影し、現像結果が気に入らなければ、残りの1枚を増減感します。1枚目が結果オーライなら、2枚目は未現像のまま廃棄となります。無駄なように思えますが、これが一番確実で安く済む方法です。

 高画質なので細部まで克明に写ります。まずゴミ拾いをしてから撮影しないと、画面の中に余計なものが写ってしまいます。ブローニーならタバコの吸殻かなにかが落ちている程度でも、大判の場合は銘柄まで読めるくらい鮮明に写ることがあります。「マイルドセブンライトか・・」

 デジタルカメラが高画素になって、いよいよゴミ拾いをしないといけない時代がやってきそうな雰囲気です。中判では 4000 万画素を超えています。近いうちに 135 フルサイズのベイヤー配列でも 3500 万画素を超えるでしょう。
 こんなに高画素にしてどうするという意見もありますが、大サイズのプリントにするときには、画素数が大きいほど有利です。

 デジタル写真は、フィルム代や現像料が要らないし、撮ったその場で結果が確認できます。大判フィルムでの撮影よりラフになりがちです。もしゴミが写っていたら、後から画像処理で消してしまうことも可能です。
 渓流でせっせとゴミを拾っているのは、相変わらず大判愛好家だけかもしれませんね。
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