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2011年09月13日の記事

2011/09/13(火)半透過ミラーの一眼レフ

 ソニーがα77 を発表したことで、一眼レフのファインダーが今後どうなるか、いろんな意見が飛び交っています。電子式ファインダー(EVF)ならトランスルーセントミラー(半透過式)は不要とか、普及機の光学式よりマシとか、評価は様々です。

 個人的に興味があるのは、固定式の半透過ミラーを採用したカメラは売れない・・というジンクスを破れるかどうかです。古くは、キヤノンのぺリックスや EOS RT がありました。当時はペリクルミラーと呼んでいましたが、画期的な割に主流にはなれませんでした。

 露光時の像喪失がないのと、ミラーショックがないのがペリクルミラーの特長です。あまり支持されなかったのは、光のロスがあることと、価格が割高だったのが要因だと思います。
 ぺリックス時代のファインダーは、今ほど明るくなかったし、フィルムに到達する光が 1/3EV ロスするのは致命的でした。標準レンズを F1.4 にするか F1.8 で我慢するかで迷っていた時代です。フィルム感度は ISO 100(当時は ASA 100) 程度でした。

 α77 に先行して半透過式ミラーを採用したα55/33 は、そこそこ売れたみたいです。動画の撮影中でも位相差 AF が機能するのと、秒間 10 コマの高速連写が評価されたようです。
 ソニーのトランスルーセントミラーもおそらく 1/3EV 程度のロスがあるはずですが、あまり問題視されないのは、デジカメが高感度に強くなったからでしょう。ISO 12800(拡張時 25600)という数字には、隔世の感があります。

 撮像センサー側のコントラスト AF が高速化されれば、半透過ミラーは不要になります。位相差センサーに光を送らなくて済むからです。
 ソニーの半透過ミラー式は、まだ「一眼レフ」と捉える向きがあるようですが、ミラーボックスからミラーがなっなっても一眼レフと呼ぶんでしょうか?
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