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2011年09月08日の記事

2011/09/08(木)Cokinはいま?

 スクエアフィルターの元祖、フランスの Cokin は、日本国内ではケンコーが扱っています。ニュースリリースによれば、7月にケンコーが買収したそうです。
 スリック、トキナーなど、有名どころを次々と傘下に収めて、なかなか積極的ですね。6月に子会社のトキナーと合併して、「ケンコー・トキナー」に社名変更しています。(長たらしいから従来どおり「ケンコー」で・・)

 ケンコーはもう1社、イギリスのフィルターメーカー LEE も取扱っていますが、こちらとの関係はどうなるんでしょうか? Cokin とは毛色の違うものをチョイスして扱ってきたから、やめてしまうことはないと思いますが・・・

 Cokin も LEE も映画用フィルターが得意分野です。Cokin の前身、クロモフィルターは、映画のシーンで何度か目にしたことがあります。空の部分だけがタバコ色になっている場面は、おそらくクロモフィルターでしょう。
 デジタル写真は後から画像処理で色を着けられますが、ムービーはフィルターを使った方が簡単です。こちらの需要は続くと思います。

 ケンコーは Cokin を扱い始めたときに、自社製品の SQ フィルターを廃止してしまいました。サイズが違うので、SQ 用のホルダーには Cokin は使えません。普及を促すために、Cokin のホルダーで SQ シリーズが使えるアダプターを無償で提供しました。
 クイズに応募すると、正解者全員に Cokin フィルターホルダーと SQ 用アダプターが当たる・・というやり方です。もちろん応募しました。2000 年ころの話です。

 SQ シリーズは、そんなにたくさん持っていませんでしたが、パーツが供給されなくなるのは困ります。Cokin に乗り換えても継続して使えれば、文句を言われなくて済むとの判断でしょう。撤退するときが一番リスクを負うのは、いつの時代でも同じですね。
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