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2011年09月10日の記事

2011/09/10(土)ゼラチンフィルター

 撮影用のフィルターは、一般的には丸いリング状のガラス製が主流です。レンズの前にネジこんで使います。傷がつきにくく手軽な反面、フィルター径が異なるレンズと共用できないのが難点です。

 角型のスクエアフィルターは、アダプターリングを取り替えれば、口径の違うレンズでも共用できます。グラデーションフィルターは、透明部分の位置が変えられるので、スクエアタイプが便利です。

 このほかにペラペラのゼラチンフィルターがあります。75mm 角と 100mm 角がありますが、値段がずいぶん違うので、普通は 75mm 角のほうを使います。どちらかというとプロ向きで、アマチュアが使うことはほとんどないようです。
 名前の由来は、コダックのフィルターがゼラチン膜を使っていることです。フジフイルムのはトリアセテート製ですが、これも「ゼラチン」と呼ぶ人が多いですね。

 元祖のコダックが「ラッテンナンバー」を使っていたので、ラッテンフィルターという人もいます。No.81B とか No.82C という記号です。色温度変換フィルターの場合は、アンバー系が 81/85 系列、ブルー系が 80/82 系列です。
 「酸化セリウム」の先生は、ラッテンナンバーで言うことが多いですね。部厚いフィルターケースの中に、75mm 角のゼラチンフィルターを一揃えストックし、大事そうに扱っていました。

 ゼラチンフィルターはフィルムと一緒で、素手で触ると指紋が付着します。傷がつきやすく消耗品です。トリアセテート製は、指紋が付いたり汚れたりしたときには、水洗いできます。傷がついたら使えなくなるのは同じですが・・・

 昔のカラーメーターは、ラッテンナンバーの換算表がついていました。最近のカラーメーターは、得たい色温度を設定しておくと、ラッテンナンバー/ LB 値/ CC 値を表示してくれます。便利になりましたね。
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