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2009年08月12日の記事

2009/08/12(水)ツァイスレンズは今?

 京セラがカメラ事業から手を引いて、135用のツァイスレンズは、ソニーが扱うようになりました。αマウントのカメラでツァイスの味が楽しめます。

 当時、CONTAX ではオートフォーカス対応が遅れ、やっと出たNシリーズはマウントの互換性がありませんでした。手元にあるマニュアルフォーカスのレンズが使えないということは、別のメーカーのカメラと何ら変わりません。
 ツァイスレンズを愛用していた人は、落胆することになります。

 ツァイスが AF化になかなか踏み切らなかったのは、自社の設計基準をクリアできなかったからだと言われています。
 ボディー側のモーターでレンズを回すためには、鏡筒をプラスチック化し、レンズ自体を軽量化する必要がありました。こうした設計変更は、ツァイスの品質維持を難しくするという考えが、AF化にブレーキをかけます。

 AF化が遅れたために、CONTAX の愛用者で、他社の AF機に乗り換えた人は多かったと思います。CONTAX ファンは年配者が多かったから、「いくらツァイスがよくても目が・・」ということでしょうね。
 αマウントのツァイスは、オートフォーカスで使えます。ミノルタファンにとってはラッキーな展開となりました。逆に、CONTAX Nシリーズに乗り換えた人は、置き去りにされてしまいます。(Nデジを探すか・・)

 ツァイスに限らず、ライカなどドイツ系のレンズには、独特の味があります。レンズの味は水と一緒で、人によって好みがあります。不純物を何も含まない真水がまずいように、適度にミネラルを含んでいるのがおいしい味の要素です。
 ライカのレンズに、ミノルタの材料が使われていたというのは、日本のメーカーがドイツから味を学んだ成果でしょうね。

 ツァイスのレンズを扱っている日本のメーカーが、もう一社あります。コシナです。こちらは、マニュアルフォーカスのレンズで、ニコン・キヤノンEF・ペンタックスK・M42スクリューと、ツァイスZM マウント用が供給されています。
 国内生産品ですが、T* マークつきだから、レンズ設計・コーティングともに正真正銘のツァイスレンズです。

コシナのツァイスレンズはコチラを参照
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