2011/05/01(日)災害時のデータ保護

 東日本大震災は、パソコンのデータ保護を真剣に考える契機となりました。地震による損壊を免れたとしても、津波にさらわれてしまっては、データの復活は絶望的です。

 アルバムにファイルされた写真は、救援活動の自衛隊員などの手で拾い集められ、大事に扱われています。では、パソコンに保存された画像データは?というと、そうはいかないでしょう。壊れたテレビや冷蔵庫と同じ扱いです。
 パソコンの横に置いてあったバックアップ用のハードディスクやメディアは、平時のときの気休めでしかないのかもしれません。

 もし、オンラインストレージに画像データが保存してあったら、他のパソコンからアクセスして手元に引き戻せます。
 離れた場所のまったく違う環境で保存されているデータは、地域的な災害で両方同時に失われる確率は、ほぼゼロに近いはずです。
 保存先が海外サーバーというのは、こういう視点で見ると、マイナス要素ではないような・・・

 津波で役場が流された自治体がいくつかありました。住民の台帳も電子化されたデータも、すべて失われてしまいました。
 復活できたのは、国に保存されていたデータです。直近の異動状況は反映されていないものの、戸籍簿がすべて喪失したときのことを考えれば雲泥の差です。

 画像データはファイルサイズが大きいので、本当に大事なものだけをチョイスするか、無料ではなく有料のストレージサービスを利用するのが基本です。
 あちこちの無料サービスをいくつも利用して、データを分散させることも可能ですが、管理が繁雑になります。

 一定期間アクセスがないと、自動的にデータが抹消されるところもあります。これでは何のためにオンラインストレージを利用したのか、意味ないですね。
 利用料金の支払を忘れない限り、有料サービスは勝手にデータを消されることはないはずです。試しに使ってみて便利なら、有料サービスに乗り換えるのが賢明な選択でしょう。
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