東日本大震災では一定の役割を果たしたインターネットは、ビジネスの世界でも利用頻度が上がっています。業種によっては、実店舗の売上を抜いているそうです。
ネットでの商用は、通信販売と自社サイトによる宣伝の二通りがあります。どんな形であれ、ホームページを持たない企業は、少数派になりつつあります。
ネット上でお目当てのサイトを探すのに使われているのが、Yahoo! や Google などポータルサイトからの検索です。特定のキーワードで上位に表示させるために、どの企業も一定の努力をしています。
この作業を有料で請け負う業者も現われました。俗に言う SEO 業者です。SEO とは、検索エンジン最適化のことです。
Yahoo! も Google も検索エンジンの詳細を公開していません。ということは、サイト運営者はもちろん、SEO 業者もその全貌をつかんでいるところはないことになります。
あれこれやって、たぶんこうだろうというレベルの対策をしているだけです。中にはピントはずれの対策で、お金を要求する業者もいます。
いままで話を聞いたことのある SEO 業者で、まともなところは1社もありませんでした。だからすべてダメと言うつもりはありませんが、関わりあうには危ない業種であることに間違いないようです。
信用できないというなら一定期間内に成果が出た場合だけ対価を支払えばいい・・という成功報酬型の業者もいます。一見、良心的なやり方のように見えますが・・・
短期間だけ検索順位を上げる方法はいくつかあります。大抵は小手先だけの対策で、長期にわたって上位を維持するのは無理です。報酬を支払った後で、元の木阿弥という結果になります。
表示ランクが元に戻るだけならまだマシです。荒い SEO を施すと、一旦順位が上がった後で急落する場合があります。ひどいときには、自社サイトが検索結果に全く表示されなくなる可能性すらあります。
ユーザーから見て内容の乏しいサイトは、いくら SEO を施しても検索上位を維持することはできません。サイトの中身を検証した上で提案してくる姿勢でなければ、門前払いしたほうが無難でしょう。