2009/08/21(金)パソコンで画像処理

 デジタルカメラの時代になって、パソコンで写真画像を扱うのは、当たり前のことになりましたが、昔は事情が異なりました。

 文字情報は、ANK文字(アルファベット・ナンバー数字・半角カナ)なら 1バイト、漢字・ひらがなは2バイトコードです。(1バイト= 8bit=255)
 画像データは、文字データよりも格段に重く、個人が扱えるようになったのは、比較的最近の話です。

 最初に買ったパソコンは、NEC PC8801MarkⅡSR でした。いまから24年前のことです。
 CPUは Z80Aという 8bit/4MHzで、拡張メモリは 64KB(MBでない!)、640ドット×200ラインで8色表示という、現在と比べて とてつもなく低スペックなものです。内蔵フロッピーディスクは、5インチでした。

 Windows どころか MS-DOS すらなく、N88-BASIC とやらいう言語でネチネチとプログラムを組んで 動かしていました。
 モニターやプリンターを含めた一式で、30万円以上したと思います。ライカやハッセルが買える値段でした。

 当時の画像処理は企業の仕事で、電線1本消すのに数十万円が相場でした。16bitのパソコンでも写真画像を扱うことはできず、巨大なシステムを必要としました。

 のちに画像処理の定番となる Macintosh の1号機が発売されたのは 25年前です。まだ写真画像を扱えるほどのスペックではありませんでした。
 パワーマックと Photoshop・Illustrator が登場してから、印刷関係に急速に普及します。写真のデジタル化は、まず業務用途から始まりました。いまでも印刷業界でマックが主流なのは、こうした経緯があるからです。

 あのころは、メモリもハードディスクも高額でした。たかが1メガバイト(ギガバイトの1/1024)が1万円以上もし、写真画像を扱えるスペックにしようとすれば、パソコン本体よりも高い金額を注ぎ込む必要がありました。
 企業はともかく、個人がパソコンで写真画像を扱うことは、夢のまた夢でした。
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