2010/01/23(土)デジカメとインスタント写真

 デジカメの画像をその場でインスタント写真にする機種がありました。FUJIFILMから出ていた「プリンカム」(FinePix PR21)です。
 230万画素のデジカメにインスタントフィルム「チェキ」を内蔵したキワモノでした。いまから10年ほど前だから、メガピクセルという謳いこみがまだ新鮮だったころの話です。

 筐体が大きかったためか、話題性があった割には売れなかったみたいです。何もデジカメである必要はなかった・・ということでしょう。ボディーサイズは、インスタントカメラと同じでした。
 それでも、新発売のときのニュースリリースには、デジカメならではの特徴が列挙してあります。インスタントカメラと違う点とは・・・

[1]撮影しておいて後からコマを選んでプリントできる・・なるほど。あくまでプリンター内蔵のデジカメということです。

[2]トリミングや複数枚のプリントが可能・・確かにインスタントカメラではできない芸当です。(チェキで「2枚プリント」というのはありますが・・)

[3]オートホワイトバランスで自然な発色・・色温度変換はデジカメのオハコです。

[4]スマートメディア内の画像をインデックスのようにプリントできる・・スマメというのがいかにも当時らしいスペックです。

[5]撮影日時をプリントに入れられる・・日付機能はインスタントカメラでは機構的に無理があります。

[6]デジタルフィルター機能でエフェクトプリント・・モノクロ・セピア・美肌など。それだけではプリクラみたいな加工は無理ですが・・・

 ほかにもいくつかデジカメの特性を活かした機能を羅列していました。売れなかったのは、やはりカメラボディーの大きさでしょうね。
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