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2008年03月03日の記事

2008/03/03(月)雛人形は女の厄除け

 3月3日は桃の節句です。写真関係者の間では、雛祭りが過ぎると活気が出てくる・・といわれてきましたが、ここ数年は3月になってもちっとも活気が出てきませんね。行事が増えても写真屋さんにプリントを依頼するひとは少なくなりました。

 3月になると息を吹き返すのは、写真スタジオです。卒業式から入学式へと記念行事が続きます。閑散期の需要を少しでも掘り起こそうと、雛人形をスタジオの一角に飾っているのをよく見かけます。いまでは珍しくなった7段飾りの雛人形が多いですね。昔使っていたものを身内から譲り受けたんだと思います。
 日本の住宅事情では、7段飾りはきついですね。1部屋つぶれてしまいます。鯉のぼりが団地のベランダサイズになったように、雛人形もお雛様とお内裏様の二人だけ・・というコンパクトなものがトレンドのようです。豪勢な雛人形の前で写真を撮りたいのなら、写真スタジオに行くことですね。

 知り合いの親戚が人形屋さんで、そこの社長に雛人形のウンチクを聞かされたことがあります。お雛様は、女の子の身代わりで厄除けなんだそうです。赤い毛氈は女の子の厄除けの色で、5月人形の緑の毛氈は男の子の厄除けの色だそうです。男の子のほうが病気になりやすかったので、薬草を意味する緑になったみたいです。旧家には、先祖代々伝わる雛人形がありそうな気がしますが、それは稀だとか・・・
 お母さんの雛人形を娘に譲るというのは、邪道ということになります。新品を売り込むために人形屋が仕組んだ「陰謀」のような気がしないではありませんが、バレンタインデーのチョコレートと違って、それなりの歴史と根拠があるようです。道具類はともかく、せめてお雛様だけでも新調するのが筋・・とかいってました。

 女の子は人形が好きですね。結婚式のウェルカムグッズのなかにも、テディベアや「そっくりさん人形」があります。どう見ても新郎さんの趣味じゃなさそうですから、花嫁さんが好きなんでしょう。
 花嫁さんの「こだわりの一品」です。撮り逃さないようにしないとね。
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