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2008年03月11日の記事

2008/03/11(火)三脚のエレベーター使用は御法度?

 昔から、写真にうるさい連中の間では、三脚のエレベーターを伸ばして使うのは、御法度だといわれてきました。ブレやすい、というわけです。理にかなった言い分だと思います。

 かなり前になりますが、あるカメラ雑誌のテストで、エレベーターを伸ばしたときの方がブレにくい・・という実験データが載ったことがあります。三脚の機種によってテスト結果はマチマチでした。しかし、特定の機種であっても、エレペーターを伸ばした方がブレにくいというのは、予想外の結果です。

 これも前回話題にした「共振現象」だと思います。あるシャッタースピードに限って、常識と逆の現象が起きたのだと考えられます。三脚メーカーのひとは、かなり困惑してましたね。自分達が日頃言ってきた「鉄則」が崩れてしまうことになりますから・・・
 自分の持っている三脚とカメラで、どれが魔のシャッター速度かをテストしておいたほうがよいかもしれません。エレベーターを伸ばしたときもテストしておくことをお薦めします。

 簡単にできるテストの方法は、黒い紙(黒ケント紙など)に針で無数の穴を開けておいて、三脚にカメラを載せてシャッター速度を変えながら複写するやり方です。必ずケーブルレリーズかセルフタイマーを使います。
 レフ板やライトを使って、紙の後ろから照明するとよいでしょう。針の穴は、真円になるように慎重に開けます。後で原板を顕微鏡か高倍率ルーペで見て、ブレているかどうかをチェックします。デジタルカメラなら、画像ソフトでピクセルが判別できるまで拡大すれば、ブレを検出できます。

 使う交換レンズの重量や長さによって、魔のシャッター速度は変わります。ブレを重視する望遠レンズやマクロレンズを使ってテストするとよいでしょう。
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