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2008年03月29日の記事

2008/03/29(土)ストロボの調光方法

 ストロボを2灯使ったときのガイドナンバー(GN)について、難しい話をしました。この話は、ストロボが全力発光することを前提にしています。

 カメラに内蔵された(あるいはカメラに直結した)ストロボは、自動調光機能をOFFにする必要があります。カメラの露出をマニュアルモードにしても、外付けのストロボが自動調光のままでは、計算どおりの結果は得られません。
 カメラによっては、自動的に多灯調光できる機種があります。よくわからないひとは、カメラ任せにするのもひとつの手ですけどね。

 一眼レフの専用ストロボは、TTL自動調光で制御されています。Through The Lensの略で、レンズを通った光を測って調光します。外光制御に比べて確度が高い方式です。
 ストロボ光だけを測る方式と、定常光とミックスして測る方式があります。後者は、明るい場所ではストロボは少ししか光りません。その代わり自然な描写が得られます。

 カメラの露出補正は、定常光とストロボ光の両方に働きます。機種によっては、定常光とストロボ光を別々に補正できる機能がついていることがあります。ストロボを補助光として使うときには便利です。
 人物のポートレート写真なんかでは、ストロボを弱めに焚くほうが自然な描写が得られます。マイナス1から1.5くらいが目安ですね。自然光だけで撮影できる露出にしているので、ストロボ光はあくまで補助光として働きます。影を和らげたり、発色を整えたりする効果があります。

 ストロボだけを弱めに焚くことができない機種は、カメラの露出モードをマニュアルにセットします。シャッター速度と絞りを固定するわけです。そこでマイナス側に露出補正をかけると、TTL自動制御モードになっているストロボだけに補正がかかります。
 結果的に、ストロボを補助光として使うことができるわけです。
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