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2008年03月17日の記事

2008/03/17(月)三脚の新素材

 ここ何十年かで、三脚に使われる素材は多様化しています。さすがに鉄パイプの三脚はほとんど見かけませんが、主流だったアルミ材の他に、カーボンなどの新素材が増えました。
 玄武岩を原料にしたバサルトファイバーなんてのもあります。カーボンファイバーよりも低コストだそうです。あのGitzo(ジッツォ)から出てます。

 脚部以外に使われる素材は、もっと多様化しています。低価格のものは、プラスチック系が多用されるようになり、高級品にはマグネシウム合金が使われるようになりました。
 マグネシウム合金は、カメラボディーにも使われています。軽くて丈夫なのが特徴です。

 Velbonのクイックシューにマグネシウム合金が使われたときは、ビックリしました。三脚や雲台に比べれば小さなアクセサリーですが、シューの部分はカメラに取り付けたまま使うので、軽いに越したことはありません。
 このクイックシュー(QRA-635)が発売になる直前に、アルミ合金製のテストモデルを見せてもらったことがあります。初めはこのアルミ製を手に取ってチェックしながら「なかなかいい出来だね」と評価を伝えたら、「実は製品はこちらなんです」とマグネ合金のほうを渡されました。
 思わずアルミ製を持った手が下に下がりましたね。そのくらいマグネ合金製のほうが軽かったわけです。

 B級品でゲットしたPH-275もマグネシウム合金製です。三脚の頭に載せる雲台は軽いほうが安定性が増すので、ありがたいです。足は無理してカーボン製を買ったけど、雲台はケチってアルミ製では、バランスが悪いですからね。

 毎年3月はPIE(フォトイメージングエキスポ)の季節です。今年も19日から東京ビックサイトで開催されます。
 SLIKから、アルミ・マグネシウム・チタン合金製のULTRA1シリーズが展示されるそうです。発表では「エレベーターをなくし、さらなる軽量化を・・」となっていますが、エレベーターが付けられない「何か事情」があるような気がします。
 エレベーターのない三脚が、日本で売れるかどうか・・そちらも興味がありますね。
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