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2009年05月09日の記事

2009/05/09(土)ストロボを離して使う

 一眼レフの専用ストロボは、普段はTTL自動調光で使うのが一般的です。レンズを通った光で測るから、外光式に比べて精度が高い調光ができます。

 メーカー各社から、離れた位置にセットしたストロボをTTL調光する専用コードが出ています。1本あたりの価格が高いのと、コードの全長に制限があるのが難点です。
 デジタルカメラなら、撮影結果がすぐにわかるので、離して使う場合は、強いてTTL調光にこだわる必要はありません。絶えず同じ光量が出るマニュアル発光のほうが、結果的に安定した露出が得られます。

 マニュアル発光の光量が段階的に変えられる機種なら、絞りの選択に自由度があります。デジカメはISO感度でも調整できるし・・・
 普段マニュアルで使うことはないから、ストロボの説明書を読み直したほうがよさそうです。いままで使ったことのないようなモードが、いっぱいあるのに気づくはずです。
 「後幕シンクロ」なんかは、普段は使いません。専用接点と切り離されているので、使えないモードがあります。一応チェックしておいたほうがいいでしょう。

 そのまま直焚きしたのでは強い影が出て、ストロボをカメラから離した意味がありません。バウンスするかディフューズして、面光源で使うのが基本です。
 バウンスは、専用のパラソルがなければ発砲スチロールの板を使います。人物を撮るなら、半身で90cm角、全身ならタタミ1畳分は欲しいですね。ホームセンターに行けば、手頃な価格で売っています。
 白の発砲スチロールは、反射効率がよく、色の濁りもありません。ザラザラの表面がほどよく光を拡散させるスグレモノです。

 ディフューズ(透過)には、トレーシングペーパーが最適です。透過率と拡散効果がいい素材です。大手の文具店か画材屋で安く手に入ります。写真用のもので1m幅くらいのロールタイプもありますが、巻きが長いので値が張ります。
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