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2009年05月10日の記事

2009/05/10(日)ストロボの色温度

 一眼レフ用の小型ストロボは、各カメラメーカーから供給されています。俗にいう「純正品」です。実際には、ストロボメーカーが作ったOEM製品ですが・・・

 小型の汎用ストロボは、一応太陽光と同じ色温度の5500Kということになっています。でも、カラーメーターで測ってみると、ドンピシャというのは少ないですね。5500Kよりも高めの機種が見受けられます。
 全力発光と自動調光したときで、色温度が変わることがあります。閃光時間が短いほど、色温度が高めになる傾向があるようです。

 業務用のストロボは、5500Kよりも低いのが普通だから、小型ストロボの色温度は高めに感じられます。
 デジカメのホワイトバランスで、「ストロボモード」を選ぶと、業務用ストロボでは黄色っぽい発色になることがあります。あくまで、メーカーが供給しているストロボに合わせてあるからでしょう。

 業務用ストロボを使うときは、色温度をケルビン(K)単位で指定したほうが、結果は安定します。フィルムと違ってデジカメには、色温度を100K単位で指定できる機種があります。

 一般論ですが、バウンス(反射)は色温度が上がり、ディフューズ(透過)は色温度が低下する傾向があります。タバコのヤニでやけたパラソルだと色温度は低下するから、「反射は上がる」とばかりは言えませんが・・・

 ディフューズで色温度が下がるのは、結果的にほぼ間違いありません。少なくとも上がることはないですね。新品のトレーシングペーパーなら、それほど問題はありませんが、色やけしたソフトボックスは、かなり黄色い発色になります。
 真っ白なものでもシーツのような厚みのある素材を透過した光は、色温度が下がります。乳白色のアクリルは、厚みのあるものだとかなり黄色に転びます。

 忠実な色再現が要求される商品写真のような撮影でなければ、機種ごとの色温度の差や、バウンスかディフューズかの違いは、無視して構わない程度の違いです。結果を目で見て、明らかにわかるときだけ補正すればいいでしょう。
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