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2009年05月11日の記事

2009/05/11(月)色温度の補正(ストロボ)

 業務用ストロボの色温度を微調整するときは、光源側にブルー系のフィルターを使います。ライト バランシング フィルターです。

 レンズのような光学系ではないので、平面性の問題はありません。ライト用のフィルターは割安です。
 とはいっても、ディフューザー全体を覆うのは非効率です。ソフトボックスのディフューザーの裏側に、濃い目のLBB-12相当のブルー系フィルターを適当な大きさ(10cm角くらい)に切って貼ります。中に中間フィルターが吊ってあるタイプなら、そちらに貼り付けます。
 色温度は、フィルターの面積で調整します。補正が足りなければ、枚数を追加していきます。テーブルトップの撮影には不向きですが、人物撮影なら適当に拡散されて混ざるので有効な方法です。

 汎用の小型ストロボは、発光部の面積が小さいから、プロテクターに直接フィルターをかける方法が手軽で便利です。LBB-2とLBB-4(またはLBA2とLBA-4)を組み合わせて、色温度を調整します。ライト用がなければ、撮影用のフィルターで代用しても構いません。(もったいない気もしますが・・・)

 こうしたストロボの色温度補正は、1灯だけならする必要はありません。デジタルカメラは色温度の設定ができるから、カメラ側で補正すれば済むことです。フィルムカメラだったら、レンズ前に補正フィルターをかけます。
 2灯以上で、色温度がかなりズレているときだけ補正します。厳密な撮影でなければ、100~200K程度の差なら無視してもいいでしょう。

 他の光源とミックスして使うときは、補正しやすい光源の色温度をもう一方に合わせます。太陽光とのミックスなら微調整で済みますが、タングステン光とのミックスだったら色温度変換が必要です。ストロボにかけるフィルターは、LBA-12(アンバー系)を使い、発光部を被います。カメラの設定はタングステンモードか3200K前後に固定します。

 それぞれの光源をオン/オフして、カメラ側の設定を変えながら多重露光する手もありますが、動く被写体には使えません。
 光源の種類は混ぜないのが一番ですね。
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