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2011年04月22日の記事

2011/04/22(金)B-CASカードによる管理

 デジタル衛星放送を受信するためには、デジタルチューナーが必要です。パネル型テレビなら内蔵されているはずです。ほかに、DVD/ブルーレイレコーダーなどにも内蔵されています。
 これらデジタルチューナーは、B-CAS カードを挿入しないと映らないことになっています。BS・CS・地デジ3波対応は、赤色のカードです。

 この B-CAS カードを使って、視聴者に利用制限をかけることが可能になりました。電波が届くところなら誰でも見られる・・というわけにはいかないようです。
 地デジ電波が届かない世帯のために、衛星を使った難視聴対策がとられています。BS-17ch です。東京キー局の地デジ放送が、衛星経由で視聴できますが・・・

 ただし、誰でも見られるわけではありません。総務省と社団法人デジタル放送推進協会が、難視聴地域と認めたエリアだけです。山間部や離島など、人口が少ない地域を想定しているようです。
 ビルの谷間で視聴できない家庭は、対象外です。都会ならたとえ有償でも別の手段で視聴可能だからです。

 なぜ厳しく制限するかというと、地方民放局の保護がひとつの目的です。東京キー局の放送が、全国どこでも誰でも見られるようになったら、地方の放送局は経営的に大打撃を受けます。
 もちろん、地方の放送局に番組を再販している在京キー局にとってもマイナス要因です。視聴者には無料の放送でも、業者間ではお金のやりとりがあります。

 衛星からくる電波を特定のエリアだけ視聴可能にするのが、B-CAS カードを使った管理です。許可を受けていない B-CAS カードでは、視聴できない仕組になっているわけです。
 この BS-17ch は、すでにスタートしています。どんな映り具合か確めたかったら、人里離れた地域まで行くしかないでしょうね。
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