2011/04/25(月)B-CASカードの登録廃止
30 日経過すると、画面に受像機の登録を促すメッセージが表示されますが、放送自体はそのまま視聴できます。
新規に購入したデジタルテレビやレコーダーには、いままでとは別の B-CAS カードが挿入されています。受像機を設置した時点で映らないとなると、BS 放送の視聴料を払っている世帯からクレームが殺到することになります。
「銭払っているのにどういうことだ!」
とりあえず視聴できるようにしておいて、登録を促すメッセージを出すのが、最も無難な方法なのでしょう。それでも「受信料を払っているのに突然警告が出た」と不審に思う人がいます。なぜ 30 日後かは、いろいろ事情があるようです。
以前は、B-CAS カードの発行会社に登録するときに、放送事業者(NHK)への情報提供を同意する項目がありました。この伝達期間を約1ヶ月みていたわけです。
今月から B-CAS カードの発行会社は、ユーザー登録を廃止しています。ただし、NHK への情報提供は従来どおり継続するそうで、NHK の契約者がこの手続をすればメッセージは表示されなくなります。
このシステムが存続するうちは、初めからメッセージを表示するわけにはいかないでしょうね。
B-CAS カードの所有権は発行会社が握っていて、「貸出し」が建前です。借与である手前、ユーザー登録を要求していました。
登録廃止にした理由は、各家庭にデジタル家電が普及し、使用者を特定する意味が薄れたこともあるようです。本音は、ユーザー管理にかかる経費の削減だと思いますが・・・
もともと B-CAS カードのユーザー登録は任意でした。きちんと受信料を払っている人以外は、NHK への情報提供には同意しないでしょう。
受信料を払う気がないのに色気を出し、メッセージに従って NHK に電話した人は、自業自得ですね。NHK の執拗な勧誘と根競べが続くことになります。文句を言ったところで、あとの祭りです。