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2011年04月23日の記事

2011/04/23(土)B-CASカードの流用

 地デジの難視聴対策に衛星放送を使う話をとりあげましたが、普通のエリアでは B-CAS カードの認証を受けられないから見ることはできません。
 では仮に、難視聴エリアで認証を受けた B-CAS カードと差し替えれば、BS-17ch で、東京キー局の放送を地方で見られるのでしょうか?

 衛星からくる信号を受け入れるかどうかだから、視聴可能だと思います。ただし NHK 以外は、申し込みをしたエリアの地方局と同系のキー局だけに限定されます。すべて見られるはずだった難視聴地域のカードであれば、全局が視聴可能でしょう。

 画質は標準(SD)画質です。家庭だけで事業所などは対象外。一家につき3台までの制限があります。しかも放送予定期間は5年間。その間に地デジ電波が届くようになれば、その時点で認可が取り消されます。
 解除の判断は、どこで見ているかではなくて、どの地域で申請したかです。東京キー局の系列放送がすべて見られるはずだった地域で、最後の最後まで地デジ電波が届かないエリアはどこでしょう?

 わざわざ難視聴エリアの B-CAS カードと差し替える意味は、ほとんどないですね。実家が僻地で、せめてテレビだけでも両親と同じ境遇で見て偲びたい・・というなら話は別ですが・・・

 総務省の難視聴対策対象リストによれば、同じ県内で認可された地域は 29、世帯数は 21 でした。計算上は、300 万近い世帯数のうちの 0.0007% です。
 ちなみに東京都は、72 地区、2344 世帯でした。比率は 0.037% です。全国の合計数字は出ていませんでしたが、出したくないのが本音だったのでは?

 このためにいくら税金を投入したかについては、もちろん一切記述がありませんでした。いくら公平を期すためとはいえ、もっと賢明な方法があったのではないかと思います。
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