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2012年02月02日の記事

2012/02/02(木)IPアドレスが枯渇?

 スマートフォンの急速な普及で、G3 通信網がパンク寸前と心配されています。もうひとつ、インターネット接続に欠かせない IP アドレスも枯渇寸前との情報があります。
 IP アドレスとは、8bit の数字が4組並んだコードです。ルーターのアドレスによく使われている「192.168.0.1」もそのひとつです。これは内部アドレスなので枯渇の心配はありません。

 問題になっているのは、外部とやりとりするための IP アドレスです。インターネットの世界では、全く同じ数字の組み合わせを複数で同時に使うことは不可とされています。相手が特定できないからです。1台のパソコン(あるいはスマホ)には、単独固有の IP アドレスが必要です。
 一般ユーザーは、インターネットに接続するたびに、プロバイダーから IP アドレスを割り振ってもらいます。ほかの加入ユーザーと共用するので、接続するたびに使える IP アドレスが変わります。「動的 IP」と言われています。サーバーの固定 IP も含めて、この IP アドレスが足りなくなる可能性が出てきました。

 もし、複数の通信機器に同じ IP アドレスを割り振ってしまうと・・・ 去年 NTT ドコモで発生した、他人のアドレスでメールが届くというトラブルは、これが原因だったと言われています。
 あるアクシデントを契機に、多くのスマホが一斉にインターネットに自動接続しようとしたために、一時的に IP アドレスが足りなくなりました。同じ IP アドレスを複数の機器に割り振るという、本来あってはならないミスが、ここで起きてしまいました。これはプログラム上のバグで、特殊なケースと考えられます。

 現在使われているのは、IPv4 という 8bit が4組並んだコードです。それを IPv6 という6組に増やした IP アドレスの導入が検討されています。
 いま現在、インターネットにつながる環境にある人は、IPv4 のコードが枯渇してもネットにつながらなくなる心配はないでしょう。これからインターネットが普及すると目される新興国と、新規事業者が影響を受けるだけです。
 注意したいのは間違った情報や詐欺的商法ですね。例えば、「いまのプロバイダーではネットにつながらなくなる」とか・・・
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