2012/02/06(月)AFレンジファインダー機
光学ファインダーにピントを合わせる機能がないので、レンジファインダーという言い方は正確ではない、との指摘もあるでしょう。CONTAX G1 が登場したときも同じことを言われました。
CONTAX G シリーズは、「AF レンジファインダー機」という新しいジャンルの扱いでした。登場したのは、1994 年です。
あれから 18 年近くも経つのに、AF レンジファインダー機は、ほかには発売されませんでした。一眼レフの AF 化が既に進んでいたからです。
マクロレンズや望遠レンズを使った撮影は、一眼レフのほうが圧倒的に有利です。ズームレンズは独立式ファインダーとの連動が難しく、1本発売されただけでした。
X-Pro 1 も単焦点レンズを中心にしたシステム構成です。独立式の光学ファインダーを使っている以上は、やむをえないでしょう。ライブビューの電子式ファインダーなら、ズームレンズでも問題なく使えるはずです。
ハイブリッド式のファインダーは、オールドファンを獲得するための過渡的な戦略なのかもしれません。
本体価格といい、交換レンズの価格設定も CONTAX G シリーズと似ています。撮像センサーを内蔵しているぶん、X-Pro 1 のほうが割安とも言えます。
フランジバックが短いので、ソニー NEX と同様、マウントアダプターで各社レンズが使えるはずですが、AF レンジファインダー機として捉えるなら、専用レンズを使うのが筋でしょう。
G マウントのビオゴンは、G2 に着けてフィルムで撮るのが最善の使い方だと思います。APSC のデジタル機に着けて画質を云々するのは、あまり意味がない気がします。