メッセージ

2012年02月15日の記事

2012/02/15(水)シリーズカット調光のモノブロック

 プロペットのブースは、「ハイライトバックグラウンド」という名前の平べったいソフトボックスでした。白バックの代わりになるもので、左右の穴からストロボヘッドを突っ込み、ディフューザーでできた背景を光らせる仕組です。バックを白抜きにするには、場所をとらず便利なアイテムです。

 ディフューザーの素材に厚みがあったので、「色温度はどのくらい落ちるの?」と聞いたら、この状態で 5200 ケルビン出ているそうです。「ヘェー」と言ったら、ストロボ自体が 5500K あるんだとか・・・

 見たら SQ シリーズのモノブロックストロボを使っていました。このモデルは、シリーズカット調光を採用しています。アマチュア用のオートストロボに使われている調光方式と同じです。
 小型ストロボの調光方式には、直列制御と並列制御があって、シリーズカットは直列制御の別称です。発光量が少ないときは、間髪入れず次の発光ができるのが特長です。並列制御(バイパス式)は残った電気を捨ててしまうので、常に一定のチャージ時間が掛かります。

 電圧制御方式のストロボで光量を絞ると、色温度が低くなります。シリーズカット方式は、逆に色温度が高くなる傾向があります。この性質を利用して、両方の方式を併用したものも開発されていますが、筐体が大きくなるのとコスト高になるのが難点でした。
 白バック用の照明なら、色温度はあまり関係ありません。わざと白トビさせるからです。バックグラウンドの光が何ケルビンかを質問したのは野暮でしたね。

 光量を絞った状態だと連写が可能です。「出力 1/16 では閃光時間 1/5000 秒、秒間 10 コマ、1/64 では 1/10000 秒、秒間 20 コマの連続撮影が可能」と、カタログに書いてありました。
 デジタルカメラでしかできない撮影方法がありそうです。
OK キャンセル 確認 その他