2012/02/01(水)ケータイの回線がピンチ?
メールや電話に加えて、インターネットに接続し、動画や音楽、ゲームのダウンロードなど、扱う情報量が肥大化しているのが原因です。定額制をやめて従量制を検討するところも出てきました。
全体の通信量を押し上げているのは、ほんの一握りのヘビーユーザーだとの指摘もあります。アメリカの先例では、従量制を導入してもほとんどのユーザーには影響しなかったそうですが、日本ではビジネス的にマイナス要因となる可能性はあります。各社が二の足を踏むのはよくわかります。
スマホのユーザーを 3G 通信網から逃がすために、LTE (Long Term Evolution)という高速通信規格の導入が急がれています。現在は NTT ドコモの「クロッシィ(Xi)」だけですが、au 、ソフトバンク、イー・モバイルが今年中の導入を予定しているそうです。
通信速度は、Xi が 37.5Mbps と、かなり高速です。近いうちに 100Mbps 程度まで上がるというから、光ケーブル並みですね。
それまでのつなぎとして、Wi-Fi のホットスポットを増やすなどして何とか凌ぐ作戦です。Wi-Fi のスポットがある程度広まれば、3G 回線を使うと高くつくというシステムも可能でしょうが、まだまだの状態です。
一方で、日本通信が開発したデータ通信専用の SIM を昨年イオンが発売し、話題になりました。100Kbps (メガではない!)と低速ですが、月額 980 円と激安です。SIM ロックを解除したスマホやケータイしか使えませんが、遅くても安さに魅力を感じる消費者に受け入れられたみたいです。
これに刺激を受けて、NTT ドコモが 128Kbps で月額 1,380 円のプランを3月にスタートさせるそうです。遅くて安いサービスは、通信網のパンク回避に一役かうでしょうか?