2012/02/09(木)ライカMマウントに脚光
ミラーボックスのある一眼レフでは、考えられない組み合わせです。
CONTAX G マウントは、内径 44mm 、フランジバック 29mm と、ライカ M マウントに近い規格です。1.2mm のフランジバック差を利用して、G ホロゴン 16mm F8 を M マウントに改造するのが流行りました。
当時、オリジナルの M ホロゴン 15mm F8 は、中古市場で百万円前後していたと思います。値段を云々する以前に、モノ自体がない幻のレンズでした。そんなことから、28 万円の G ホロゴンは、発売当初は順番待ちの状態だったと言います。
X-Pro 1 向けに G マウント用の変換アダプターが出たとしても、ホロゴンだけは使えないでしょうね。ライカ M 用の変換アダプターは、真っ先に登場すると思いますが、M ホロゴンも使えないはずです。撮像センサーとは相性の悪いレンズです。実物に触れる機会があったら、後玉の形状を見れば理由がわかります。
マイクロ 4/3 にライカや CONTAX 用のレンズを装着すると、フォーマットサイズの違いから、焦点距離が2倍相当になります。望遠効果が得やすい反面、ワイドレンズとしては使えませんでした。
APSC フォーマットのソニー NEX シリーズの登場で、焦点距離は 1.5 倍で済むようになりました。これならライカ M8/M8.2 と同じです。リコー GXR MOUNT A12 に続いて、X-Pro 1 の登場は、「レンズ沼」にはまっていた人たちには朗報だったでしょうね。
一方で、ミラーレス機を買ったために、レンズ沼にはまる人が出るかもしれません。そうならないように、メーカーには交換レンズの充実化を早く進めてほしいところです。