メッセージ

2011年06月01日の記事

2011/06/01(水)APSCの3層イメージセンサー

 昨年のフォトキナで開発発表されたシグマ SD1 が、いよいよ今月発売になるそうです。3層構造のダイレクトイメージセンサーでは初の APSC サイズを採用し、4800×3200×3 で 4600 万画素を実現しました。

 従来機が、開発発表から発売までずいぶんかかったことを思うと、予想よりも早かったですね。気になる価格は、70 万円前後だとか・・・
 ちょっと手が出ないお値段です。レンズマウントは専用のシグマ SA マウントだから、レンズも含めるとかなりの金額になります。
 手元に PENTAX 645 のレンズがあれば、645D とどちらがいいか迷うレベルです。(どちらも買えないから迷うことはないか・・)

 正式発表前の大方の予測は、20~30 万円でした。多分に希望的観測のフシもありましたが、それにしてもこの価格は予想外です。
 一方、3層センサー搭載のコンデジ DP2x は、実売価格が5万円以下と、予想よりも安かったのが対照的でした。135 フル換算で 41mm F2.8 の単焦点レンズ固定式です。撮像素子の規格は、現行機種の DP1x/DP2s や SD15 と同じ 20.7×13.8mm です。

 2,652×1,768×3 の SD15 なら、知り合いの竹ちゃんがやっている通販サイトで、6万円くらいで売っています。X3 センサーに興味があるのなら、しばらくこちらで遊んでいたほうがよさそうな・・・

 以前に、シグマからEマウントのミラーレス機が出るのでは?との予測を書きましたが、少なくとも APSC のミラーレスで3層構造の可能性は当面なさそうな雰囲気です。
 世の中、そう甘くはないみたいですね。SD1 の価格をみて、そう感じました。たくさん売れれば量産効果でイメージセンサーのコストは下がりますが、あの価格でたくさん売れるとは思えません。

 サードパーティーのレンズメーカーだから、一眼大手の意向に配慮したのかも?との観測もあるようですが・・・
 一般消費者でなく、業界内に顔を向けた結論だったとしたら、ユーザーの離反を避けられないのは自明です。ほかに何か深いわけでもあったのでしょうか?
OK キャンセル 確認 その他