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2011年06月13日の記事

2011/06/13(月)観光地の3D写真

 FUJIFILM のレンチキュラー式 3D プリントは、専用のデジカメ Finepix REAL 3D W3 で撮影した画像を専用プリンターで出力します。インターネットか写真店で申し込めば、プリントしてくれます。
 カメラ自体は3万円台で買えますが、プリントしないといけないのは、どこかフィルムっぽいですね。それともカメラ内蔵の小さなモニターで我慢するかです。

 開発した狙いは、コンシューマー需要のほかに、業務用途もあるようです。テーマパークなどで行なわれている記念写真の 3D 化です。
 この市場は、元々同社の得意分野でした。観光地と記念写真は切っても切れない関係にあります。フィルム時代には、市場の大半を握っていました。

 東京ディズニーランドや大阪 USJ では、ピクトログラフィを使って、短時間に記念写真をプリントしていました。1台あたりの処理能力はそんなに高くないので、何台も並べて出力します。
 USJ のオープン前に視察した際に、会場内に十数台あるという話を聞いた記憶があります。ゴンドラが水しぶきをあげて着水したときの記念写真は、ピクトロだったんですね。

 普通のプリントは、ほかにいくらでも出力方式があるから、やがてピクトロは製造中止になりました。最後に予約発注した感光材料の有効期限は、もう切れているかもしれません。メンテと材料の供給が止まれば、お払い箱です。

 レンチキュラー式の 3D プリントは、他社にない特徴があります。自立型の専用プリンター DPR-1 も発売されました。標準ユーザー渡し価格は 165 万円。専用ソフトは付属しますが、パソコンは自前で揃えることになります。
 一般ユーザーが買える値段ではないから業務用です。テーマパークですでに導入したところが何ヵ所かあるようです。人気キャラクターとの同伴写真が 3D で見られれば、それなりの付加価値があります。

 カメラは Finepix REAL 3D W3 でしょうね。プリンターは高くてもこちらは安上がりです。
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