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2011年06月29日の記事

2011/06/29(水)310Wsのモノブロック

 写真館でよく見かけるモノブロックタイプのストロボで、昔から使われているのに COMET 55 があります。出力は 310Ws。フィルム用としては小光量です。
 なぜこんな中途半端な数字になったのでしょうか? 理由は当時の物品税です。

 消費税が導入される前は、カメラなどの「贅沢品」に掛けられる税金は物品税でした。ストロボは、300Ws まではアマチュア用になっていたようです。業務用途は一般的に非課税か低率でした。310Ws という数字は、プロ用の証しですね。

 業務用を謳っていただけに、いまだに現役で働いているスタジオがあります。光量が小さいので、主に証明写真用として使われています。フィルムのスタジオ撮影では力不足でしたが、デジタル時代になって利用価値が増しました。

 知り合いの写真スタジオでは、証明写真コーナーのほかに、メインスタジオのサブライトに使っています。いままでに相当な累計発光回数になると思います。予想以上に丈夫ですね。昔の業務用は、しっかり作られていたようです。
 そこはカラーメーターを持っていないので、色温度がどの程度落ちているかは、よくわからないみたいですが・・・

 久しぶりにふら~っと立寄ったら、納入業者の人がいて、何やら作業をしていました。フィルムからデジタルに切り替えるみたいです。
 いままでは別に経営していたプリントショップに、フィルム現像とプリントを任せていましたが、先月に閉店となりました。テナントとして入っていたスーパー自体が撤退してしまったからです。

 フィルム現像機と銀塩プリンターがなくなれば、フィルムで撮影する経営的なメリットはなくなります。デジタル化して、ドライ式のプリンターに切り替えるそうです。これも時代の流れですね。
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