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2011年06月28日の記事

2011/06/28(火)モノブロック型ストロボ

 プロがスタジオで使うストロボは、ジェネレーター(電源部)とヘッド(発光部)が別々になっているのが普通です。かつては 1200Ws から 2400Ws が主流でした。
 1つの電源部で2灯から4灯が使えます。均等配分と不均等配分があり、均等配分は2灯つなぐと各発光部の出力は半々になります。不均等配分は、2灯の出力に差をつけることができます。

 写真のデジタル化により、フォーマットサイズが小さくなったことで、レンズを絞り込む必要がなくなりました。被写界深度が深くなったからです。必要以上に絞ると、回折現象で画質低下を招きます。
 その結果、大光量のストロボが業務用途の必須条件ではなくなりました。小光量の電源部一体型でも十分実用できます。というか、いかに光量を絞れるかが、業務用ストロボに求められる機能のひとつに加わりました。

 いまでは 150~300Ws 程度のモノブロックタイプ(電源部一体型)がよく利用されています。普及品は、コンデンサー制御ではなく電圧制御で光量を調節しています。あまり光量を絞ると、色温度の低下をきたすので、なるべくフルパワーで使ったほうが発色が安定します。

 「酸化セリウム」の先生がレンタルで利用していた 10000Ws のジェネとヘッドは、いまではもう「伝説」ですね。
 貸したままになっている 300Ws のモノブロックは、そこそこ活躍しているみたいです。コンデンサー制御だから、光量を絞っても色温度は安定しているはずです。

 モノブロックタイプのいいところは、専用の延長ケーブルを必要としないことです。AC コードさえあれば、どこでもセットできます。
 それと、各発光部の光量を個別に調節できることです。1灯ごとの光量を細かく設定するのは、出写用のジェネでは無理です。大光量が必要なくなったいま、プロユースはモノブロックタイプに移行しているみたいです。
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