2011/06/08(水)懐かしの70mmシネマ
撮影時のフィルム幅は 65mm です。サウンドドラックを含めて、転写するときに 70mm 幅のフィルムを使いました。ブローニーフィルムよりも幅の広い規格です。
アポロ計画で最初に月面に降り立ったとき、ハッセルブラッドに付けられていたのは、70mm フィルムマガジンでした。映画用のフィルム規格にしたのは、撮影枚数の問題があったからでしょう。
35mm 映画フィルムの1コマをハーフ判とすると、65mm フィルムはセミ判で映画を撮影しているようなものです。フルハイビジョンの4倍にあたる 4K2K でも勝負できるかどうかの高画質です。
さすがに金に糸目をつけない映画制作でも、コストが高すぎて、このフォーマットで作られる映画は、ほとんどなくなりました。上映できる映画館が限られたのも理由のひとつです。
幼い頃、母に連れられて大阪の劇場まで「シネラマ」を観に行きました。これは 35mm 映写機を横に3台並べたもので、70mm 映画とは違います。当時上映できたのは、東京と大阪の2ヶ所だけだったと思います。
当日分の切符が売り切れで、結局は観ずじまいでした。ダフ屋のおっちゃんがウロチョロしてたのを覚えています。
ニクソンとレーガン元大統領は、「パットン大戦車軍団」が好きだったそうです。ここ一番の決断をする前に観たと伝えられています。ハイライトは、星条旗をバックにパットン将軍が演説するシーンですかね。
この作品は 70mm 映画でした。ホワイトハウスの試写室で観たのが 70mm だったか、35mm に焼き直したものかは知りません。
ロナルド・レーガン元大統領は、まかりなりにも元ハリウッドスターです。「ブローダウン」はないと思いますが・・・