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2011年06月04日の記事

2011/06/04(土)高画素のカメラで何を撮る?

 デジタルカメラの高画素化は、まだ進んでいます。記念写真を撮る程度なら、もう十分なように思いますが、どこまでいくんでしょう。

 一般家庭にあるプリンターは、A4 サイズまでです。300dpi の解像度で出力するとして、1000 万画素もあれば、ピクセル等倍のプリントが得られます。それ以上の画素数は、トリミングの余力ですね。
 最新機種なら A3 サイズのプリントも可能です。こんなに大きく引伸ばすことは、そんなにないのでは?

 フィルム全盛時代の引伸ばしは、六つ切か四つ切が主流でした。35 ミリ判でもノートリミングなら、十分に観賞に耐えるサイズです。
 それ以上の大伸ばしや高画質を求める人は、中判サイズのカメラを使いました。主に風景写真が趣味の人達です。半切・全紙に伸ばすには、35 ミリ判では解像感のほかに粒状性の問題がありました。

 デジタル時代になって、写真の観賞方法が多様化しています。プリントではなく、テレビやモニターで観ることが多くなりました。
 フルハイビジョンのモニターは、1920x1080 dot だから、画素数に直すと約 207 万画素です。1920x1200 dot の画面でも約 230 万画素です。
 横長の画面いっぱいに表示させるには、もう少し必要ですが、キャビネ判にプリントできる程度の画素数があれば十分です。

 オンラインストレージを使う場合は、写真1枚あたりのファイルサイズを抑えるのが賢明な利用法です。容量制限や通信速度の問題があるからです。
 せっかく撮れた傑作です。家族や友人と共有できるのが、デジタル写真の特徴だから、これを活かさないと・・・

 写真の楽しみ方次第で、高画素に拘る必要がない場合もあります。今回発表のシグマ SD1 は、冷静な判断を促すいいきっかけになったのでは?
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