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2011年06月14日の記事

2011/06/14(火)メガネなしの3D画像

 FUJIFILM のレンチキュラー方式が、特殊な装置なしで 3D プリントが見られるのに対し、モニター画面上の 3D 画像を裸眼で見られる視差バリア方式というのがあります。
 昨年、任天堂が次世代ゲーム機 3DS を発売したことで話題を呼びました。

 レンチキュラーは、細かい縦線状のプリズムを画像の前に置くことで、左右の目に別々の画を見せる方式です。
 視差バリアは、モニター画面の前に細かい縦線状の簾マスクを置き、片目で見えるところと見えないところを作ります。右目で見える部分には右目用の画を出し、見えない部分に左目用の画を表示します。右目で見えなくても左目で見える位置がどこかにあります。

 左右の視差を利用しているので、特殊なメガネは不要ですが、モニターとの距離や個体差によって、見え方が変わります。人によってはうまく見えないことがあると、メーカーも認めています。そのために調節用の 3D ボリュームが用意されています。
 6歳以下の子供には長時間見せないとか、幼児には 2D で使わせるように警告しているところをみると、目には優しくないみたいです。

 このゲーム機にはカメラが内蔵されていて、立体写真が撮影できます。外向きにレンズが2個ついていて、本体内で 3D 画像を合成します。
 メーカーは、3D で観賞できるのは本体のモニターだけだとしていますが、画像データをパソコンにコピーして処理すれば、ほかのやり方で観賞することは可能です。

 右目用と左目用の画像を別々に表示(またはプリント)して、交差法か平行法で立体的に見るのが、最も単純で簡単なやり方です。ステレオビュワーがあれば、簡単に 3D 画像が楽しめます。

 もうひとつの方法は、3D Album や Stereo Photo Maker などの画像ソフトを使って、アナグリフ用の画にすることです。赤と青のメガネが必要ですが、1枚の写真で立体的に見ることができます。
 赤青メガネをかけると色の再現性が落ちるのと、赤青メガネなしだと色が滲んだ画になるのが欠点ですかね。
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