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2010年09月04日の記事

2010/09/04(土)低感度はどこまで必要?

 大口径レンズを絞り開放で撮る場合は、シャッター速度と感度で露出をコントロールすることになります。室内の定常光なら問題はないのですが、日昼ピーカンの屋外では不都合が生じます。

 仮に、日昼の露出が ISO100 で 1/250 秒・F11 だったとして、85mm F1.4 を絞り開放で撮るときのシャッター速度は、1/16000 秒となります。
 Nikon D700 クラスのデジイチでも最高速度は 1/8000 秒だから、露光オーバーとなります。では、ISO 感度を下げればいいかというと、D700 は最低感度が ISO 100 です。しかも基準感度の ISO 200 を強制的に下げて設定します。

 こんなド・ピーカンの情況で、F1.4 で撮影することは稀ですが、水着のモデル撮影だったらどうでしょうか?
 水着の広告写真を真夏に撮影することはありませんが、アマチュアの撮影会ならあり得ます。日向の露出は、ISO100・F1.4 で 1/32000 秒 前後でしょう。2段オーバーです。

 こんな情況はめったにないから、ISO 25 まで必要というのは、少々強引な結論です。露出倍数4倍(2段)の ND か、PL フィルターを持っていれば、ISO 100 でも凌げます。極限状態で撮ることはまずないだろうし・・・
 でも、最低感度が ISO 200 というのは、ちょっと高いような気がします。通常の撮影には支障はないでしょうが・・・

 一般ユーザーの関心が、高感度のほうに向いている情況では、低感度側を犠牲にするのは仕方ないかもしれません。ISO 25 や ISO 50 に魅力を感じる人よりも、ISO 6400 や ISO 12800 に魅力を感じる人のほうが多いはずです。
 いま話題のミラーレス「一眼」 SONY NEX シリーズは、最低感度が ISO 200 でしたね。ちなみに最高速度は 1/4000 秒です。F2.8 のパンケーキレンズなら、これでいいのかも?
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