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2010年09月10日の記事

2010/09/10(金)透明ミラーの一眼レフ

 SONY α 700 の後継機はまだ見えてきませんが、今日発売されたソニーの一眼レフ α 55/33 は、固定式の透明ミラーを採用した APSC 機です。ミラーを固定することで α 55 は秒間 10 コマの連写を可能にしました。

 固定のハーフミラーといえば、キヤノンのお家芸です。古くはぺリックス、20 年ほど前には EOS RT で採用しています。ペリクルミラーという名称でしたが、今回のソニーは素材が違うので、この呼称は使わないとか・・・

 もうひとつ注目すべきは、光学ファインダーではなく、電子ビューファインダーだということです。α 55 は、総画素数 144 万ドットの EVF を採用しています。撮像素子の映像をプレビューしているので、ホワイトバランスやクリエイティブスタイルの変更が、ファインダー上で確認できます。
 この EVF 方式は、一部のマイクロフォーサーズ機でも採用されています。ファインダー上で拡大画像を確認することも可能です。

 ミラー式カメラとしては斬新な設計ですが、電子ビューファインダーだとすると、果してミラーが必要なのでしょうか?
 どうやらライブビュー中に、位相差 AF センサーを利用するのが目的のようです。光学像を目で見るためではなく、AF センサーに送っているわけです。考えましたね。

 設計がビデオカメラの発想です。ソニーの一眼レフとしては珍しく、HD フル動画機能を搭載しています。GPS 機能まであります。撮影ポイントが同時に記録されるんだとか・・・

 固定ミラーといい、連写速度といい、GPS 機能まで搭載して、デジタル一眼レフの発展を印象づけるα 55 ですが、ひとつだけ古めかしさを感じさせる部分があります。
 135SLR を踏襲したフォルムです。容姿からは、ミラーレスの NEX ほどのインパクトは感じられませんでした。
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