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2010年09月19日の記事

2010/09/19(日)スタジオ写真のプリント

 知り合いが経営するインショップのDP店が、採算は赤字でも店を維持していたのは、経営元の写真スタジオの現像・プリントがあるからです。現像機の液管理を助けるために、スタジオ撮影はデジタル化せずに、フィルムを使い続けていました。

 スーパーの撤退で、直営店が閉店してしまうと、フィルムで撮影するメリットがなくなります。自家処理と外注では、コストが違ってきます。
 直営店を閉めた時点で、撮影をデジタル化し、銀塩プリンターだけスタジオに移設してはどうかと、社長は言います。スタジオ1店舗だけのプリントでは、液管理は難しいでしょうね。

 写真館のプリントサイズは、六切が主流です。サイズが大きいから、少ない枚数でも液管理ができるかというと、実際にはそうでもありません。
 六切(8x10 インチ)は、L判に換算すると、約4.5枚です。六切を6枚焼いて、やっと 27 枚撮の同時プリント1本分と同じ面積です。
 これでは、どう電卓を叩いてみても、1ヶ月あたりL判換算で1万枚ほどの処理をして、現像液を維持していくのは無理です。

 スタジオ撮影はデジタル化するとして、プリント出力は外注にするか、自家処理をしたいならドライ式にするかです。
 ドライ式は、昇華型とインクジェットの2種類あります。処理枚数に関係なく、液管理の問題はありません。業務用途だから、パーソナル機のプリンターでは力不足です。

 このスタジオは、L判のプリントを使ってプレゼンするのが特徴です。短時間に高速で出力するとなると、インクジェット式のDPプリンターが向いています。
 赤字のDPショップを維持していくことを思えば、この程度の設備投資で済むのなら、経営的には楽になるかもしれません。
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