2010/09/23(木)カラーフィルムの現像
仮に近所に自家処理している店があったとしても、いつも暇そうにしているようでは、ケミカルの状態が心配です。脱銀不良で、ギンギラの状態で仕上がってきたりして・・・
こうなったら自分で現像するしかないと、意を決したところで、現像タンクをはじめ機材一式は、「酸化セリウム」の先生のところへ行ったきりです。
「今日はちょっと現像を・・」とおじゃました途端に、ふんづかまって1日パーになるのは必定です。
フィルム全盛時代でも、自分でカラーフィルムを自家現像していた人たちがいました。例の天体写真の連中です。ケミカルの状態云々よりも、ホコリや傷の問題があったからです。
被写体が「点」だから、わずかなホコリや傷が致命傷になります。安心して現像を任せられる業者は、ほとんどないというのが彼らの常識でした。
ナニワ(NNC)あたりの市販品を使っていた人もいれば、単薬を調合して、現像液そのものを作っていた人もいました。温度管理さえシビアにしておけば、モノクロの現像と同じです。
では、普通の被写体を撮っている人が、自分で現像するようになるかというと、そうはならないと思います。そこまでしてフィルムで撮る意味が、なくなってしまったからです。
録り貯めたカセットテープを聞こうと思ったら、再生する装置が見当たりません。ラジカセもウォークマンも壊れて処分してしまいました。
フィルムもいずれ同じ運命をたどるのでしょうか?