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2010年09月08日の記事

2010/09/08(水)135フルのミラーレス

 APSC サイズの SONY NEX に続いて、135 フルサイズのミラーレス機の可能性はあるのでしょうか? E マウントの 135 フル機は、設計上ありえないと思います。SONY のロードマップにはないはずです。

 前回指摘したように、ミラーレスのデジカメは、レンジファインダー機が原型です。その典型モデルは、ライカ M9 です。
 M9 は、「一眼」ではありません。レンジファインダーが別に付いています。フィルムが撮像素子に変わっただけで、従来のMシリーズそのものです。動画はもちろんライブビュー機能もありません。(液晶モニターはあります)
 135 フルですが、ボディー価格が 70 万円以上もしては、一般に広く普及する機種でないのは明白です。ライカファンのためのデジカメです。

 レンジファインダーのカメラを製造していた主なメーカーは、キヤノン・ニコン・ミノルタ・京セラ・コシナです。コシナは現在でもフィルムカメラを出しています。
 キヤノンは、ライカLマウント(ネジ式)、ミノルタは、ライカMマウント(バヨネット式)でした。ニコンは、旧コンタックスマウントですが、完全な互換性は保証されていませんでした。京セラは、独自のコンタックスGマウントです。

 ミノルタはソニーに移行しました。αマウントでは 135 フル機を出していますが、Eマウントで出す見込みはゼロです。京セラは、カメラ事業から撤退してしまったので、いまさら復活はないと思います。
 キヤノンは、レンジファインダー機をやめてから、ずいぶん年数が経ちます。Canon 7 やP(ポピュレール)を知っている世代は、すでに現役を引退しています。

 レンジファインダー機に拘りがあるのは、ニコンでしょう。2000 年には S3 の復刻版(S3 ミレニアム)、2005 年には SP の復刻版を限定生産しています。
 ただし、いずれも往年の名機(つまり高級機)です。小型軽量の低価格機を期待するのは、難しいでしょうね。
 コンパクトカメラの低シェアをカバーするために、小さな撮像素子で出すのでは?との予測はあるようですが・・・
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