フィルムスキャナーを持っていなくても、銀塩フィルムをデジタルデータに変換することができます。DP店に依頼すれば、CD-R に焼いてくれます。
プリントを自家処理している店なら、デジタルプリンターを設置しています。そのスキャナーを使って、プリントせずにデータだけ CD-R に焼いてもらいます。
ミニラボ機のフィルムスキャンには、4BASE と 16BASE の2種類があります。BASE とは、デジタル画像のサイズです。4BASE で約 150 万画素、16BASE で約 600 万画素となります。機種によって多少違うようですが・・・
フィルムの現像を依頼するときに、プリントと一緒に CD-R に焼いてもらうのを「同時 CD 書込」と言います。このときのデータは 4BASE となります。
補正されたデータなので、あとでL判に焼き増しするときには便利ですが、大きく引伸ばすことはできません。
DP店によっては、この 4BASE しか受付けていない場合があります。BASE という言葉すら知らない店員がいるかもしれません。自店のミニラボ機の機能を知っている店は、意外と少ないのが実態です。
現像済のフィルムをデジタルデータに変換してもらう場合は、1コマいくらとか、1本いくらという価格設定になります。店ごとにかなりバラツキがあるようです。
ネットで注文を受けているところでも、1コマ数円から百円程度まで、いろいろあります。ある程度まとまった数を依頼する場合は、見積交渉したほうがいいでしょう。
知り合いの写真店には、デジタル変換に力を入れるように提案してきました。皆さんわかったような顔をしますが、実際にはほとんど実践されませんでした。
「紙に焼いてなんぼ」の商売を長年してきたから、目に見えないものでお金をもらうことに、実感が湧かなかったんだと思います。
機械の能力としてはどこでもできるはずなのに、依頼できる店を探さないといけないのは、何とも情けない話です。