ドブソニアン望遠鏡みたいに、ひとつのこと(大口径)を得るためには、ほかの機能を徹底的に簡素化するという考え方があります。
仮に、135 フルサイズの撮像素子を使うために、ほかの機能を徹底的に簡素化するとして、どこまで割愛してもいいのでしょうか?
まず、一眼レフである必要があるかどうかです。個人的にはどちらでも構いませんが、(ん?) ミラーレスにすれば、当然ライブビュー機能は必須です。大きな撮像素子だと、発熱や消費電力など無理が生じます。
動画機能は不要だから、ライブビューにするよりも光学式のほうがいいと思います。ファインダー視野率は 100% に拘ることはないでしょう。ミラー式の場合、マウントは既存の規格を踏襲します。(あぁよかった)
露出は、絞りとシャッター速度が選べるのが条件です。P・A・S・Mモードがあればいいでしょう。露出補正とオートブラケット機能は、ないと不便です。シャッター速度は、1/4000 秒はほしいですね。
ISO 感度は簡単に変更できることが肝心で、自動でシフトしなくても構いません。画質的に実用できる感度だけで十分です。ISO 1600 以上あれば御の字です。最低感度は ISO 100 が選べればいいでしょう。
記録メディアはコンパクトフラッシュ。SD カードやメモリースティックとの併用なら なお可。(この辺はメーカーに因る)
画像形式は、RAW+JPEG のほかに、JPEG モードが何種類か選べればいいと思います。有効画素数は、1200 万画素以上。画素数よりも画質優先です。
内蔵ストロボは不要。その代わりホットシューは必須です。外部ストロボのシンクロ接点もほしい機能ですが、いざとなればホットシューアダプターという手があります。
手ブレ補正やダストリダクション機能は、コスト高になるなら割愛します。この辺はメーカーの方式に因ります。
ほかの機能は、あってもなくても構いません。コスト高につながるものは、バッサリ削ぎ落とします。ソフトウェアでできる機能は、コストにあまり反映しないかもしれませんが、利用頻度の低いものは操作が繁雑になるだけです。
ヒストグラム表示以外で外せないのは、色温度がケルピン数で設定できることと、ホワイトバランスが手動で選べることくらいです。