2011/08/05(金)お店プリントの活用

 互換インクや詰替インクの実態を調べていて、ひとつの傾向があるのがわかりました。一過性の書類を純正インク以外の低価格品で済ませている人の多くが、長期保存が必要な写真は写真店を利用していることです。

 耐久性を謳うプリンターメーカーのインクに比べて、互換インクや詰替インクは劣る傾向があるからです。数ヶ月で変色したという結果報告が多く見られます。粗悪品の中には、インクカートリッジの中にある段階でインクの色が変わった、というテスト結果も出ていました。

 インクジェットプリンターが普及しはじめたころと似たような状況です。初期のインクジェット出力(とくに染料系)は、数ヶ月で変色してしまいました。当時は、大事な写真は印画紙で・・というキャンペーンを張る業界団体があったくらいです。

 プリンターメーカーの研究開発が進んで、プリントの耐久性はかなり向上しました。印画紙がすべての点で優位なわけではないと、感材メーカーの人が認めるレベルまで上がっています。
 ただし、耐久性をウリにするメーカー純正インクは割高です。長期保存が必要ない一過性の文書や資料まで、写真プリントと同じコストが掛かるのには、納得できない人もいるでしょう。

 そこで、自家プリンターは社外品のインクで低コストに抑え、アルバムに貼る写真や他人に渡す写真は、お店でプリントする使い分けが広まります。合理的で賢明な方法です。
 結婚式の撮影を頼まれたら、コストダウンのために詰替インクを使うのは、やめたほうが無難です。カット数も多いことだし、お店プリントなら手間を省けます。何よりも品質を担保するのが一番大事でしょうね。
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