2009/05/02(土)変り種マジック三脚

 カルマンの三脚に「マジック三脚」というのがあります。脚基部が回転する構造で、畳むと平たくなる変り種の三脚です。
 以前は何種類か出ていましたが、現在では輸入されていないようです。カルマンの製品自体、目にすることがなくなりました。

 私が愛用しているマジック三脚は、一脚としても使えます。脚の1本がネジ式になっていて外せます。エレベーターシャフトを抜いてつなぐと一脚に変身します。考えましたね。

 三脚そのものは小型軽量の機種なので、一眼レフを載せると、かなり不安定です。エレベーターを伸ばさないと、アイレベルになりません。手を離して使うのは危ない三脚です。

 この製品は、特殊な形状をしています。脚基部がグルリと回転する構造になっていて、広げて使うときに脚基部のひとつがグリップになります。そこを左手で押さえ、自由雲台につけたカメラを右手でフォールディングして撮影するのが、この三脚の「正しい」使い方なんだそうです。
 やってみると確かに安定するので、間違った説明ではないようです。

 ある写真家の講演会で、「三脚は手で下に押さえつけるようにして使う・・」という話が出たそうです。聞いていた人のなかから、「基本から外れた異端な教え」とか「とんでもない間違い」とか揶揄する声が上がったとか・・・

 携帯性を重視した小型軽量タイプの三脚は、「太くて重い」という三脚の基本から外れた製品です。人間の体を補佐する道具と考えるのが順当でしょう。
 カーボン全盛の時代です。この写真家の説明を「異端」と決めつけるのは、あまりに教条的ですね。
 講演会の参加者全員が、ジッツォの5番台を使っているというなら話は別ですが・・・
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