2009/05/12(火)ストロボに色をつける
特殊な表現のときもあれば、自然に見せるために使うこともあります。
ストロボでの撮影で、朝夕の雰囲気を出したいときには、そのままの光では不都合があります。真昼の光になってしまうからです。
一般的には、アンバー系のフィルターを使って、暖色の光を演出します。自然に見せるためのフィルターワークです。デジタルカメラなら、色温度設定をわざと高くしておけば、似たような効果が得られます。
画像全体の色調を変えるには、デジタルならカメラ側のホワイトバランス、フィルムならレンズ前のフィルターワークを使います。フィルターはデジカメでも使えます。
ストロボ光に色をつけるのは、やはり特殊な効果を期待するときですね。
子供写真館で、背景の色を変えるために、バックグラウンドライトに色フィルターを使っているところがあります。いちいちスクリーンを替えなくても色目が変わるので、便利な方法です。
真っ白なバックスクリーンがいいように思いますが、実際には白のスクリーンでは、あまり色がのりません。グレー系のスクリーンを使います。
背景の色が変わっても、人物の足元の色は そのままです。広告のサンプル写真を見ると、足元のスクリーンの色はグレーだから、やはりグレー系が一番効率がよいようです。
アマチュアは、市販のセロハンを使えば安上がりでいいと考えがちですが、思ったほどの効果は得られません。かなり薄い発色となります。
劇場用の色フィルターは入手が難しいので、市販のセロハンを使う場合は、重ねて使用します。
昔、小型ストロボの前につける色つきのプロテクターがありました。赤・黄・青の3色セットです。
国産品でしたが、輸出が多いメーカーだったから、きっと欧米人向けだったんでしょうね。アチラは、そういうの好きそうです。