2009/05/13(水)ストロボの色フィルター

 引出しをガサゴソ捜していたら、前回話題のストロボ用3色フィルターが出てきました。ワイドパネルと望遠用パネルを合わせて、合計5つが箱に入っています。

 発光部にカチッとハメ込む専用パーツだから、他の機種には付きません。赤・黄・青は原色に近いクリアな色です。あまり使い道はなさそうですね。一種の「オマケ」みたいなもんです。
 アマチュア向けの汎用ストロボだから、単純に赤・黄・青なんでしょうね。黄色じゃなくて緑なら、3色分解に使えたかもしれません。なかなかドンピシャとはいかないと思いますが・・・

 どうせなら、タングステン光に色温度変換できるアンバー系のLBA-12とか、朝夕の光を演出できるLBA-4だったら使い道はあったのに・・・
 「オマケ」に文句を言っても仕方ありません。この手の色フィルターは、自作が原則です。レンズの前につけるフィルターを兼用することが多いですね。

 以前このブログで紹介したcokinのフィルターセットのなかに、ストロボ用のフィルターがあります。
 レンズ用とストロボ用が補色のセットになっていて、自然光とストロボ光が半々になるところが、ニュートラルな発色になります。ストロボ光が届かない遠景は、レンズ側のフィルターの色に染まるというキワモノです。

 面白そうなので、テストを兼ねて使ってみました。レンズ側にオレンジ系、ストロボ側にグリーン系のフィルターセットです。
 夕方の時間帯に撮影しました。ストロボ光が届く手前の人物は普通の発色ですが、背景は夕焼けが強調されてオレンジ色の世界です。シュールな表現です。
 実際には、人物の色が予想どおりのニュートラルにはなりません。少しオレンジ色がのったり、グリーンがのったりします。それがまた面白い表現になります。

 ストロボ光の当たらない影の部分に、レンズ側のフィルターの色が被ります。夕方の逆光なら、影の部分は黒になるので目立ちませんが、日昼の撮影ではモロに出ます。ストロボを離して使うときは、頭に入れておくべきでしょう。
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